After Effectsの最新実験機能、ボディートラッカー!

Adobe最新の実験で人の体を追跡し、
超高速でアニメーション作成が可能に!

 

 

After Effectsに実装されればキャラクターアニメーションがもっと簡単に作れる。

 

The Vergeによると、この度Adobeは人の動きを自動的に追跡してアニメーションを作成できるAfter EffectsRD機能を紹介しました。

ボディトラッカーは元となる動画から人体の動きを検出し、腕、胴体、脚にまたがる18のジョイントのトラックポイントを生成します。これらのポイントはアニメーション化されるキャラクターに転送できます。 Adobeのキャラクターアニメーターが表情を追跡する方法と同じで、この機能は2Dのボディアニメーションをすばやく作成する方法になる可能性があります。

 

この機能はボディの輪郭のマスクを作成することもできます。これは動画のカラーグレーディングや前景の強調など、さまざまな用途で使用できます。また、コンテンツに応じた塗りつぶしを使用して削除する対象の周囲にアウトラインを簡単に作成することもできます。これにより選択範囲が自動的に塗りつぶされます。機能はまた、トラッキングした体にモーショングラフィックスやその他のオブジェクトを追加する事も可能になります。

例えば、バスケットボールをしているキャラクターアニメーションを作成したい時にボールを手の動きにトラッキングさせる事ができます。

 

 

 

Adobeの研究科学者Jimei Yang氏によると、この機能は分析トレーニングで10,000以上の人体画像から個々に体のポイント見分けられるAdobeAIプラットフォーム、Senseiを使用しているそうです。 Yang氏曰く「トラッキングポイントをキャラクターのコントローラーと簡単にリンクできるため、そこからキーフレームを転送することができる」とのことです。

 

ボディトラッカーはアニメーション作成に取って代わるものではなく、手動のキーフレーミングを減らして時間を節約するためのものだそうです。考え方としてはサードパーティープラグインのDuik Basselの様に強力な補助的ツールとして自動的に人体構造のリグと歩行サイクルが作成可能になるということになります。 Yang氏は「最終的に製品になるまでの時間を大幅に節約できた初期の出発点として、アニメーターがこの結果に満足していることを願う」と語っています。

 

この機能は年に一度のAdobe Maxカンファレンスで実験段階の機能として紹介される予定です。 実験中のすべての機能が最終的に製品にできるわけではありませんが、以前には「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能も実験段階で紹介されていました。アニメーターとしては早くこのボディートラッカーがAfter Effectsに実装されるよう、期待するばかりです!

 

Source: Adobe’s latest experiment tracks your body to create super quick animations